「すべてのいのちに花マルを。わたしたち、彩の国ゆめコンサートの舞台の上のようなボーダレスな場所が、これからは、社会の姿そのものになりますように。」

~彩の国 ゆめコンサートのこと~

「音楽を通じて、夢を持つことの大切さを伝えたい」
「わたしの生きている町に、 障害の有無、世代を問わず、誰もが楽しめる音楽コンサートを作りたい!!」 本コンサートは、さいたま市に在住のアーティスト朝霧 裕のこんな一言からはじまりました。

発起人である朝霧 裕は、 生まれつきの筋肉の難病ウエルドニッヒ・ホフマン症(進行性脊髄性筋委縮症)により、 車いすで生活をしています。日常の中、からだの障害によってできないことへのサポートは、 彼女の介助者達を中心に、音楽仲間や友人たちなど、 多くの人の支えで成り立っています。

 

しかし「ただ『障害があるから』という理由だけで、夢ややりたいことを諦めるのはおかしい!」という強い意志のもと、

22歳で自生活を始め、<障害の有無、世代を問わず、だれもが、その命を輝ける社会>の体現を、著書やライブ活動を通じて伝え続けてきました。


「わたしの住む町に音楽コンサートを作りたい。そして、利益は、街に循環するようにチャリティーにしたい。

日頃たくさんの人の手とともに生きている、わたしたちだからこそ、やるんだよ。」

朝霧のこの声に、障害の有無を越えたたくさんの仲間が集いました。

 

コンサートは、時に、

「生活や介助に、国からのお金をもらって、

人様の税金で生きている障害者がチャリティーコンサート?それって順番が違うんじゃない?」

そんな批判の声とも常に一対にありました。

 

けれど、

「じゃあ、ある日、障害を負ったり、大きな病気になって、年金や介助が必要になったら、

一生、バッシングする人の声にビクビクしていればいいの?

批判する人の声におびえて、いつも人目を避けて、

ちぢこまって、家の中にいればいいの?

ならば、わたしは 何のために この世界に生まれてきたの?」

 

どんな体、どんな心に生まれても、

いかなる経済状況や環境の中にあっても、

 

 人にはだれも、万人に、

その人がその人の人生を、最大限に生きる権利がある。

 

声を出せば、必ず味方はできる。

 

わたしたちが一歩踏み出し、作り出したことの結果が、人の想いの乗ったお金になって、

社会の中に、また循環して、還ってゆけばいい。

 

「日頃から多くの人とともに生きる私たちだからこそ、自分たちも、街づくりの循環の中に参加したい」

 

2003年に、発起人の朝霧裕と、養護学校(現・特別支援学校)の同級生だった大野和代さん他、実行委員会で

立ち上げた本コンサートは、本回2018年最終回まで10回。

運営スタッフ、当日ボランティアから出演者まで、障害の有無や世代を不問とする個人有志で開催してきました。

 

ゲストには、手話バンド・こころおと、難病・筋ジストロフィーの当事者として思いを歌うシンガーの小澤綾子さん、

木更津市のシンガーソングライター松本佳奈さん、

第8回にはスペシャルゲストとして<千と千尋の神隠し>テーマソング歌手でライアー奏者の木村弓さん、

ピアニストの中川俊郎さんなど、各回により、多彩なミュージシャンの方々にご出演をいただきました。

 

これまで、ボーダレスな社会づくりのきっかけを自分たちの手で作り出したい、と、

 継続開催をしてまいりました本コンサートですが、14年の変遷とともに、

発起人・朝霧と実行委員長・大野それぞれの障害の進行

主催実行委員会、個々の仕事や家族の状況なども変化続ける中、

立ち上げた年からの目標であった第10回目を以って、最終回を迎えることに致しました。

 

実行委員会のメンバーを、若い世代へ移行するなど、逐次変えながら、継続をするかも大変に悩みましたが、

実行委員会・当日ボランティアともに、その主力メンバーは、第1回目から第10回目まで、
想いを持って継続的に関わっており、この彩の国ゆめコンサートに限っては、

「継続を第一目的にして、人をどんどん変える」というやりかたは、選ばない、という結論に達しました。

 

最終回である本回、ゲスト枠は、第3回目から今回までの長きに渡って、
朝霧裕のサポートギター及び、舞台監督として本コンサートを支え続けてくださいました
アコースティックギター弾き語りのシンガーソングライター奥野裕介氏が務めます。

 

また、第3回目より、当日の記録写真を務めてくださいました写真家の三好祐司氏と、

写真と歌とのコラボ。車いすのパステル画家である辻友紀子さんにプログラム表紙絵など、

美術チームも、彩の国ゆめコンサートの柱であった仲間とのコラボでお送りします。

 

本回、最終回の特別企画として、これまでに舞台内容として歌ってきた歌たちのうち、

まだ、朝霧裕の個人活動のCDに収録していない楽曲、

第9回目にゲスト出演していただいた小澤綾子さん、松本佳奈さんとの共作曲を含めた

最終回記念CDを、目標として、お客様全員にプレゼントすべく、

彩の国ゆめコンサート実行委員会として、クラウドファンティングに チャレンジします。

想いの全部を込めて臨みますので、皆様の応援を、どうぞよろしくお願い致します。

 

本コンサートの純利益は、さいたま市ふれあい福祉基金他、
災害支援等しかるべき福祉活動に寄付致します。

 彩の国ゆめコンサートを応援くださるすべての皆様に、心からの感謝をこめて。

 

彩の国ゆめコンサート 発起人 朝霧 裕/実行委員長 大野和代 実行委員会一同